ラプーン
きらら
FX取引の経験がある人なら「海外FXは危険!」っという噂を聞いたことがあるはずです。
とはいえ、「国内FXは安全」というわけではありません。
「予測できない為替変動によって資産を失う可能性がある」という点において、国内FXおよび海外FXを問わず、FX取引は常に危険を伴う投資手法であることは理解しておくべきでしょう。
ただし、「少ない資金でリスクを抑えて資産を増やす」というFXの特性に注目するなら、レバレッジの自由度が高い海外FXのほうが低リスクで資産運用することができる、ともいえます。
本ページでは海外FXの危険性と安全に取引するために注意すべきことについて解説します。
目次
海外FXはここが危険!気を付けるべき4つのポイント
海外FXが危険と噂される一番の理由は、日本の金融庁の許可(ライセンス)を得て運営されているサービスではないということが原因でしょう。
とはいえ、多くの海外FX業者は各国の金融ライセンスを取得し正当に運営されています。
ただし、海外FX業者の中には、どの国の金融ライセンスも取得せずに運営されている業者や、悪質業者が存在するのも事実です。
そのため、海外FXを利用する際は、少なくても以下のリスクがあることに注意しておく必要があります。
《海外FXを利用する危険性》
- 信託保全が義務付けられていない
- 金融ライセンスを持っていない業者が存在する
- ハイレバレッジの取引にはリスクもある
- 悪徳業者や詐欺業者が存在する
1つずつ解説します。
信託保全が義務付けられていないためリスクが高め
信託保全とは、顧客の資産(口座資金)は全額保証され、いかなる理由があっても全額返金される保証制度です。
日本の金融ライセンスを得て運営されている国内FX業者は、信託保全が義務付けられています。
そのため、もし利用中の国内FX業者が倒産しても、FX口座にある資金は全額返金されることが保証されています。
一方で、海外FXは信託保全が義務付けられていません。
そのため、最悪の場合は口座資金をすべて失う危険性があります。
例えば、信託保全がない海外FXの場合では、入金ボーナスなどで顧客に入金を促し、十分な資金が集まった後に計画倒産して資金を持ち逃げする、ということが可能になります。
海外FXにはこのような危険性があることを留意しておきましょう。
ライセンスを持っていない海外FX業者はトラブルになる可能性が高い
詐欺まがいな行為で顧客を集めている海外FX業者があるため気を付けましょう。
例えば、「購入した自動売買ソフトで稼げたのに出金できない」という海外FXに関する詐欺が発生していることを国民生活センターが公表しています。
引用元
最近では、マッチングアプリで知り合った女性に海外FX口座の開設を勧められる国際ロマンス詐欺が増えているという噂もありますね。
これらの詐欺は「顧客を集めてFX口座に入金させた後、出金させずに資金を持ち逃げする」という典型的な詐欺です。
このような詐欺被害に合わないためには、利用しようとしている海外FX業者が金融ライセンスを取得して運営されている業者なのかを事前に確認することが大切です。
例えば、日本人トレーダーも多く利用している「XM Trading」は本社のあるセーシェル共和国のセーシェル金融庁ライセンスを取得しています。
引用元
金融ライセンスの有無や悪質な業者であるかどうかは、ネット上の評判や公式サイトを確認することで見極めることができます。
公式サイトを見ても金融ライセンスに関する記述がない海外FX業者やネット上にそもそも情報が少ない、もしくは評判が良くない業者は、トラブルに巻き込まれる可能性があるため、基本的に利用を避けてください。
ハイレバレッジの取引はリスクもある
海外FXの魅力は最大レバレッジが大きいことでしょう。
例えば、豪華なボーナス特典を展開していることで日本人にも人気があるGEMFOREXでは、最大レバレッジ1,000倍の取引ができます。
ハイレバレッジ取引は、「少ない証拠金で大きな取引ができる」というFXのメリットを最大限に引き出す効果があります。
例)ドル円を1万通貨取引するために必要な証拠金(1ドル=110円の場合)
- 国内FX(レバレッジ25倍)の場合:44,000円
- GEMFOREX(レバレッジ1,000倍)の場合:1,100円
上の例の通り、国内FXで1万通貨のドル円を取引するためには最低でも44,000円の証拠金が必要になります。
一方で、レバレッジ1,000倍のGEMFOREXでは、1,100円の証拠金だけで同量の取引をすることが可能になります。
ただし、含み損が発生した場合には注意が必要です。
GEMFOREXの強制ロスカット水準は証拠金維持率20%のため、上記の例では含み損が880円(8.8pips)以上になると、強制ロスカットによって損失額880円で取引が終了します。
一方で、国内FX(レバレッジ25倍)の場合は含み損が22,000円(220pips)まで取引を続けることができます(強制ロスカット水準を証拠金維持率50%と仮定した場合)。
つまり、海外FXのハイレバレッジ取引では、少ない資金で大きな通貨量を取引できるものの、含み損が発生した場合はすぐに強制ロスカットが発生し、損失額が決定してしまうリスクがあります。
海外FXは少ない資金で取引を始められるとは言え、強制ロスカットされない十分な証拠金を用意しておく必要があることを理解しておきましょう。
悪徳業者や詐欺業者には国内よりさらに注意が必要
海外FXの出金拒否に関する噂は後を絶ちません。
ただし、出金拒否の多くはユーザー側の入出金ルールに関する認識不足であるケースがほとんどです。
《海外FXで出金拒否される例》
- クレジットカード入出金のルールを守っていない
- クレジットカード出金には1~2ヶ月掛かるケースがある
- 身分証明書と現住所確認証明書を提出しなければ出金できない
海外FX業者の多くはクレジットカード決済による入出金に対応しています。
クレジットカード入金は24時間リアルタイム入金できるため、非常に便利な入金方法ではあるものの、カード利用の現金化やマネーロンダリング防止の観点により、出金ルールが厳格に定められています。
さらに、クレジットカードへの出金は入金時のキャンセル扱いとして処理されるため、クレジットカード会社側による手続きに1~2ヶ月かかるケースも珍しくありません。
また、海外FXの場合は、氏名とメールアドレスの登録だけで口座開設できる業者が多く、クレジットカード入金すればすぐに取引を始めることができます。
しかし、身分証明書と現住所確認証明書を提出し、各業者で本人確認の認証を受けるまでは出金制限がかけられるため、取引によって得た利益を出金することができません。
海外FXの出金拒否の多くは、これらの海外FX特有の出金ルールを理解せずに出金申請しているケースがほとんどでしょう。
とはいえ、正当な理由なく出金を拒否する悪質な業者がいることも事実です。
海外FXを利用する際は、口座開設する前に信頼できる業者であるか、さらには出金トラブルが多発していないかを十分に下調べしましょう。
海外FXの危険なイメージを払拭!リスクを回避するシステムがある
前述した通り、海外FXの利用には危険が伴います。
しかし、これらの危険性を払拭するほどの国内FXにはない海外FX特有のメリットが存在します。
それが「ゼロカットシステム」です。
ゼロカットシステムによって追証の心配は一切なし!
ゼロカットシステムとは、急激な為替変動が発生した時、ロスカットによる強制決済が間に合わず証拠金維持率がマイナスになることによって生じた口座資金の損失分は業者側が補填する、という保証システムです。
つまり、ゼロカットシステムを採用している海外FXでは、FX口座に入金した金額以上の損失が発生することはありません。
しかし、ゼロカットシステムがない国内FXの場合、FX口座に入金した金額以上の損失が発生する「追証(おいしょう)」というリスクがあります。
追証とは追加保証金の略称です。要するに、急激な為替変動によって発生した口座資金不足分を追加で入金(返金)しなけばいけない制度です。
海外FXでは「追証」が発生しない?日本との違いを踏まえて詳しく解説
一般社団法人金融先物取引業協会が公表しているデータによると、数年に一度のペースで発生する大きな為替変動時には、毎回数千人以上の人が追証を受けていることが確認できます。
《過去に追証が発生した事例》
- 2021年3月22日の追証発生件数:3,458件
- 2019年1月03日の追証発生件数:6,598件
- 2021年3月22日の追証発生件数:4,999件
- 2021年3月22日の追証発生件数:1,229件
引用元:一般社団法人金融先物取引業協会
このように、国内FXでは大きな為替変動により予期せぬ借金を負ってしまう追証のリスクがあることを理解しておくべきでしょう。
まとめ:海外FXは本当に危険?
国内FX、海外FXにかかわらず、信用取引によるレバレッジ取引には常に為替変動リスクが伴います。
つまり、「海外FXは危険で国内FXは安心」ということでは決してなく、FX取引によって損失が発生する可能性があるという点においてはどちらも危険が伴う、ということを理解しておきましょう。
とはいえ、海外FXでは悪質な業者や詐欺まがいな顧客集めをしている業者が存在していることも事実です。
特に、知らない人から持ちかけられた海外FXの投資案件には注意が必要です。
詐欺などのトラブル巻き込まれないためにも、海外FXを利用する際はその業者の評判や金融ライセンスの有無を自身でリサーチすることを忘れないでください。
海外FXの情報をまとめているサイトや各海外FX業者が提供している公式サイトをチェックすることで、信用できる業者か否かを判断することができるはずです。
また、海外FXはゼロカットシステムを採用しているため口座資金以上の借金を負うリスクがない、という海外FX特有の保証制度があることは覚えておきましょう。
この他にも、海外FXを利用する場合は信託保全の有無が不安になることもありますが、最近では信託保全の上限額を決めている業者や、国内FXと同様に完全信託保全を採用している業者もあります(AXIORYなど)。
このように、海外FX業者は日本の金融ライセンスを得ていないとはいえ、各国の金融ライセンスを得て正当に運営されている業者が多いため、自ら怪しそうな業者を選ばない限り、海外FXを利用する危険性はそこまで高くないと言っても良いでしょう。
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